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南方からの侵入者

書き溜めていた記事が残っていたので、某氏に倣って公開します(笑)

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●2018年 5月3日 千葉県某所

GW真っ只中、一日だけ息抜き採集に行くことにしました。

といっても、千葉県の祖父母の家に帰省していたので、狙えるものがかなり限られてしまいます。。。

そんな中、ふと過去に千葉県に侵入してきたカミキリが居たことを思い出しました。

そいつは千葉県の県木”イヌマキ”に寄生するかなりの害虫なのです。

過去の論文などを読み漁り、目的地を定めました。

なんとなく目処が立ったので、駆除に貢献しに行くことに。
久しぶりの一人旅採集です。

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田園風景を眺めながら電車に揺られ、目的地最寄りの駅に到着。

事前にGooglemapとにらめっこしながら見つけておいた場所に向かいます。

夏のような日差しの元歩くこと数十分。
目的地に到着。

予想通り、雑木林の中にイヌマキが生えていました。

木

近くに地主らしき方がいたので、許可を得て見させてもらいました。

早速痕跡発見。

木

樹皮下に残された食痕、そして脱出口。

うーむ、これは確信犯だなぁ・・・

しかし、いるのはマイマイガの幼虫のみ。

下草にも近くの木にも大量についているうえに、ぶら下がってる個体までいるので、なかなかにメンタルを削りにきてます。

湧いてんなあ・・・”毛深”であっても、君たちじゃないんだよなぁ。

この近辺をうろついてみると、かなり被害木がみられました。

本当に酷い惨状です。どれも穴だらけで完全に枯死しています。

・・・あれ?
ここで大事なことに気が付きました。

そう、今まで見ていた木は枯死木または、生存していても消毒済のイヌマキだったのです。

今回のターゲットが好むのは衰弱木のはず。
つまり、探している物件がそもそもお門違いなのでは・・・?

さて、ここにきて一気に計画が崩れました。
発見のカギは現在進行形で食害が進んでいる衰弱木。。。

どう立ち回ろうかなと、突貫で色々な情報をかき集めていきます。

そして出た結論が・・・

「20kmくらい歩き回れば一本くらい見つかるでしょ!」

まだ時間は正午前。うん。余裕ですわ。

思いだせ、、気温氷点下、雪の中7時間歩き回ったことを・・・
思い出せ、、アキクロを求めて30km歩いたことを・・・
思いだs(ry

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ひたすら歩く。歩く。歩く。。。

それにしても滅茶苦茶暑い!!本当に5月かこれ!?

しかも全く衰弱木がねえ!


まあ対策も万全だろうし、むしろそこは喜ばしいことなのかもしれないけど・・・

久々の苦行採集に心が折れそう・・・ひとまず、いい感じの小さな木陰のある広場を見つけたので、休憩。





しようとしたのですが、ふと目の前にイヌマキの木がありました。

しかも、葉っぱが一部茶色く変色しているのです。
絵に描いたような理想の衰弱木。

あれ・・・?これは・・・?

木に近づくと、瞬時に幹上に虫がいるのを発見。

生態写真、、、なんて考える前に手が先にでていました。












ケブカ
ケブカトラカミキリ Hirticlytus comosus (Matsushita, 1941)

出会いは突然に。

光の加減次第では金色に輝くようにも見えるビロード。トラカミキリにしては少し異質な体つき。

そう、これこそ今回のターゲット。”ケブカトラカミキリ”です。

主要なところで駆除が徹底されても、こうした人目に付きにくい場所では発生が続いているようです。

かなり甚大な被害を及ぼしている虫なので、複雑な気持ちですが、、、遭遇することができました。

「次は西の方の、本来の生息地で会おう」

そんなことを思いつつ、逃げられる前に毒ビンにしまいます。

その後もひっきりなしに上の方からケブカトラが下りてきます。
ケブカ

発生の密度はかなり濃いみたいですね・・・

ケブカ

生態写真も一応。この後しっかり〆ました。

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目標も達成できたので、ここで引き上げ。
スマホのヘルスケアを確認してみると15kmしか歩いていませんでした。やったね。

ちなみに夜に鏡で確認してみたら、かなり日焼けしていました(笑)

熱中症にならなかったのが幸いでした。

≪今回の成果≫
ケブカトラカミキリ



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夏の終わりに

8月も、もう間もなく終わりですね。

寂しい時期ですが、カミキリ的には秋のカミキリが熱くなる季節です。

夏休みの最後に一回採集に行っておこうということで、某所に行ってきました。

主にオオトラ狙いの下見がメインです。

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2018年 8月31日 ・都内某所

朝早いうちに現地に到着。

飲み物を買って、足早にモミ群落へと向かいます。

まずは、羽脱直後の個体が根元に居ないかを探していきます。

何か所かまわってみるもヌル。

ヒゲナガカミキリは沢山いました。

ヒゲナガ
ヒゲナガカミキリ Monochamus (Monochamus) grandis Waterhouse,1881

安定のいつものやつですね。

その後数時間徘徊するも姿は見えず。
天気も雲がかってきました。

一応下見メインだったので、この辺りで引き上げることに。

帰路の途中にまだ見たことのないモミ群落を見つけたので、寄り道。

すると、どの木も新鮮なヤニが噴出していて、渦巻痕も多く見られました。

ほかの場所は去年、またはそれ以前の痕跡しか見られなかったのですが、
ここではどうやら今現在オオトラの食害が進んでいるようです。

これはワンチャン。。。なんて思いつつふと横のモミに目線を移します。

樹上3m幹上に鎮座する黄色い影に焦点が合いました。

声を発する前に体が動いていました。

幹上の”それ”を網の中に落とします。











オオトラ
オオトラカミキリ Xylotrechus (Ootora) villioni (Villard, 1882)

うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!大虎!!!

出会うときは・・・本当にあっけないですね(笑)

オオトラ

おそらく新成虫。いざ現物を手にとるとその重厚感に心惹かれます。

これで、都産ネキ四種。オオトラと、高校生のうちに消化しておきたかった課題は完遂できました。

また何か報告することができたらブログを上げたいと思います。

≪今回の成果≫ ※お初種は青
オオトラカミキリ
ヒゲナガカミキリ

奥多摩de昆虫採集in2018 季節は既に盛夏!ネキダリスを求めて。

※ この記事は番外編です。

時期進行が滅茶苦茶で、カミキリ屋にとってはかなり時期進行が読み辛い2018年夏!

先月に引き続いて「へっぽこ昆虫採集記」チームでの散策です。

息子は「都産4種目のネキダリス」を、私自身は「都産3種目と4種目のネキダリス」を求めて原生林に行ってきました。

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2018年7月14日 都内某所

前回の林道散策に引き続き、息子との散策です。

ただ、年々ポイントへの到達時間が遅くなっている私のこの老体に合わせていたら息子の散策時間が無くなります(悲)。なので、息子にはいつもの殺人ペース・・・じゃなくて、マイペースで進んでもらって、落ち合う場所と時間だけきっちり決めて自分は自分のペースで行くことに。


今日はとにかく暑い!飲み物はしっかり装備して息子から遅れること10分程度で私も出発!

登山口から入って5分・・・息子の姿は既になく・・・「どんなペースで行ってんだ!(笑)」。

まぁ・・・あまり気にせずマイペースで行きます。

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その後のペースは自分なりに上げて想定より早めに、第一合流ポイントである「オダイポイント」に到着!ルッキングしている息子がいました。

息子に状況を聞いてみると既に「オダイ x 2」との事。

かなり飛来してくるらしいので、私も広い視野で見てみることに。

お!

ふわふわ飛んでる飛翔物体。

軽ーく掬ってみると、そこには♂のオダイ!

オダイ
ヒゲジロホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) odai Hayashi, 1951
(私人写真を撮っていなかったので、写真は息子が撮影したものです。しかも息子が採った個体です。)

ヒゲジロホソコバネカミキリ、通称オダイ!私自身3種目のネキダリス!

なんだかあっけないな(笑)。

とりあえず今日の目標は達成だな。息子も更に1追加してました。


ここで息子はアルマンを目指してポイント移動。

私はもう少しここで粘って、様子を見てソリダポイントで合流する事に!

ですが、その後約1時間粘りましたが芳しい成果がでなくて・・・

息子との合流ポイントに向かうことにしました。

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今日の暑さは尋常じゃないので水分補給をしっかりしながら進んで約40分ほどで合流予定のソリダポイントに到着。

毎年良い成果を出してくれるポイントなのですが、

早速
・ヤマトヨツスジハナカミキリ
・カンボウトラカミキリ
・キヌツヤカミキリ
などは安定的にいます。少し斜面側に行ってみると、原生林の宝石「ルリボシカミキリ」もいます。

オダイを落とした安堵感からゆったり散策が出来ます。

カンボウトラカミキリがいた立ち枯れを見ていたら根元にふわふわと飛翔する昆虫・・・

アルマン

オオホソコバネカミキリ、通称ソリダ!今年は発生が非常に早かったようでしたが何とか採れました。

でもやけに黒い個体だな・・・黒化型なのかな・・・

(この後書きますが・・・実はお恥ずかしい限りの・・・誤同定でして・・・)

そんな時、熊鈴の音と共に息子が戻ってきました。

あれ?!予定の時間よりはるかに早えなぁ。

て、ことは考えられるのは・・・

向こうからくる息子が見せたリアクションは「ガッツポーズ!」

よぉし!やってくれたんだな。


・クロホソコバネカミキリ(アルマン)
・オオホソコバネカミキリ(ソリダ)

と2種類のネキを落としてきました。

流石だ!

まだ高校生なのに都産4種のネキ制覇するとは。
我が息子ながらよくやったとほめてやりたい。


お互いの成果報告をしているときにびっくりな事実が・・・
私が採った黒化型(?)ソリダを見せた時に息子の顔が激変!

「これってアルマンじゃね!」

マジか!違和感を感じたのは間違いじゃなかったんだ。

それでは改めて!
アルマン
クロホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) harmandi Pic, 1902
(私人写真を撮っていなかったので、写真は息子が撮影したものです)

これで私も都産4種制覇だ。

なんだかしれっと達成しちゃったな。呆気ないな・・・

これだけ大満足の成果だし、水分が底を突く前に少し早めですが下山を開始しました。

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今回で何度目の奥多摩だろう?

数え切れないほど来ている奥多摩ですが、盛夏の原生林での昆虫採集って、「拭っても拭っても滴る汗」を無駄と分かりながら拭きながらポイントに辿りつき、
・ボーっとルッキングしながら
・呼吸してるだけで
・木々の間から漏れる眩しい光を見てるだけで
・エゾハルゼミの声を聴いているだけで
全てがデトックスになりますよね。

この後はいよいよ「鬼退治」をしなくちゃいけないなぁ・・・

本編の息子の書いたブログは

奥多摩de昆虫採集in2018 最後の挑戦

からどうぞ!

≪今回の成果≫
カンボウトラカミキリ
クロホソコバネカミキリ(アルマン)
ヒゲジロホソコバネカミキリ(オダイ)
ヤマトヨツスジハナカミキリ
ルリボシカミキリ

奥多摩de昆虫採集in2018 最後の挑戦

奥多摩には5種類のNecydalinea(ホソコバネカミキリ亜科)がいる。

オオホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) solida Bates, 1884
(通称 ソリダ)


クロホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) harmandi Pic, 1902
(通称 アルマン)


トガリバホソコバネカミキリ Necydalis(Eonechydalis) formosana Hayashi,1949
(通称 フォルモサ)


ヒゲジロホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) odai Hayashi, 1951
(通称 オダイ)


オニホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalis) gigantea gigantea Kano, 1933
(通称 ギガンテア)


奥多摩で本格的に採集を始めたころは、どの種類もとても高い壁のように思えたのですが、
気が付けば、フォルモサソリダオダイを採集して残るは2種となりました。

ギガンテアは非現実的なので一旦保留として、どうにか都産ネキ4種を達成したいところ・・・

というわけで、今回は残る一種アルマンを求めて、再び奥多摩の地に足を踏み入れました。

おそらく受験前最後の奥多摩です。

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・2018年 7月 14日 都内某所

今回は父との採集です。
といっても、フィールドではペース配分などを考えて別行動します。

いつものように長時間の移動を経て目的地に到着。

父を後ろに、先行して僕が登ります。

数分で父が見えなくなってしまいました(汗)
事前に集合場所、万が一の場合の対処は綿密に話しているので、気にせずそそくさと登ります。

途中ルリボシのご神木を見てみるも、ヌル。

スピード重視で登り続けます。

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自己ベストのタイムでオダイのポイントに到着。

ポイントについてすぐ、目の前をカミキリがゆっくりと飛んでいるのが見えました。

冷静に網を振って、中を覗くと予想通り。

オダイ
ヒゲジロホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) odai Hayashi, 1951

オダイが入っていました。

追加個体を狙ってここで少し休憩をとります。

パンを食べながらギャップになっている場所を眺めると、頭上4mほどの場所をオダイが飛んでいるが見えました

網を伸ばして振ると、ネットイン。

オダイ

うーんこれまた♂。黒い翅の♀が欲しいのだが・・・

さらに3匹目をネットインしたところで父が追い付いてきました。

適当にオダイの来そうな場所を教えると早速1匹ネットインしていました

私はこの辺りで移動。

事前に目を付けていたアルマンの居そうなエリアへと直行します。

と、言いたかったのですが途中ソリダのご神木で寄り道。

安定のカンボウトラカミキリが居ました。

カンボウ
カンボウトラカミキリ Rhabdoclytus acutivittis inscriptus (Bates, 1884)

これ以外何もいなかったので、移動。

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いよいよネキ好みの立ち枯れが乱立しているエリアへ。

一本一本をじっくりと眺めていきます。

交尾中のキヌツヤハナカミキリ

キヌツヤ
キヌツヤハナカミキリ Corennys sericata Bates, 1884

産卵中のヤマトヨツスジハナカミキリが多くみられました。

コヨツ
ヤマトヨツスジハナカミキリ Leptura subtilis Bates, 1884

個人的に、マルガタとヨツスジの間の子みたいで好きです。

必要分だけ採って後はスルー。

ニイジマトラオオヒメハナもいましたが、これもスルー。


とある立ち枯れの根本を見ていた時でした。

木の隙間にネキのシルエットが!!!

はやる気持ちを抑えて手づかみ。








ソリダ
オオホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) solida Bates, 1884

そっち(ソリダ)かーいっ!!!


翅の黒くない方。ソリダでした。

今年は異常に発生が早かったみたいだけど・・・まだ居たのか・・・

今年初だったので確保。

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なんだかんだ久しぶりのソリダでテンションが上がっていると、前方にいい感じの立ち枯れがありました。

物色すると、早速キヌツヤソリダが!!

ソリダの追加を袋に移していると、視界の端にさらにソリダのようなシルエットが。

もう一匹居たのか。

冷静にその個体も確保。

しかしすぐに違和感を覚えます。

腹部が黒い・・・しかも脚の配色も白と黒だ・・・

あれ・・・



一瞬思考が停止。

・・・これは・・・まさか・・・

IMG_2803_convert_20180715104256.jpg
クロホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) harmandi Pic, 1902

アルマン・・・きたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!

マジか・・・マジか・・・

採れるイメージなんて全くなかったのに・・・本当に出会いは突然ですね。

しかもこの立ち枯れはブナ・・・ブナに来るのも知っていましたが、リョウブの立ち枯れじゃないとほぼ無理だと思ってました・・・

これでやっと・・・”都産ネキ4種目”!!!!

長かった・・今まで感じたことのないような達成感を感じました。

・・・下ろう。

脱力感が激しかったので、父との集合場所まで早めに下って、周辺の立ち枯れを巡回することに。

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熊鈴の音と風の音、鳥のさえずりだけが響く森の中を黙々と歩きます。

中3の時にフォルモサ、ソリダを採集してから早4年。ようやくここで採れる4種類のネキを採集することができました。

都産の最難関ネキもどこかに居るものなのかな・・・これに関してはのんびり狙います(笑

そうこうしていると、父との集合場所へ。

既に父も到着していました。

アルマン採集の報告をして、二人でハイタッチ。

父側もそれなりに色々な種類を採っていました。

父側の成果を物色していると、父からパケに入ったネキを見せられました。

「これってソリダだよね?」

どうせソリダで・・・んんんん!?

アルマン
クロホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) harmandi Pic, 1902

アルマンじゃねこれ?!


なんと驚いたことに父もアルマンを採集していました。

あれ・・・
父はソロ採集でソリダとフォルモサ、さらにはさっきオダイを自己採集していました。

ということは・・・父親も4種のネキを自己採集してるのか!!

こりゃすごいな・・・

十分な成果だったので早めのバスで帰ることに。

帰り際に立ち枯れを見るとルリボシカミキリが居ました。

ルリボシ
ルリボシカミキリ Rosalia (Rosalia) batesi Harold, 1877

普通種ですが、見つけると嬉しくなる種類。

さらには根元を歩いていたヤマトキモンハナカミキリも確保。

ヤマトキモンハナ
ヤマトキモンハナカミキリ Judolia japonica (Tamanuki, 1942)

この後は下山に専念。
前回のようにゲリラ豪雨にあたることもなく、平和に帰還できました。

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都産ネキ4種。昔は自分で書いてても妄言だなと思っていましたが、実現できました。

本当に奥多摩の自然に感謝です。

駅舎

またいつかここに来る機会があるのなら、その時はパキピドやトラニウス、鬼退治に挑んでみたいと思います。

満足できたので、しばらくはまた勉強に専念します・・・笑

≪今回の成果≫ ※お初種は青
クロホソコバネカミキリ
オオホソコバネカミキリ
カンボウトラカミキリ
コヨツスジハナカミキリ
キヌツヤハナカミキリ
ヒゲジロホソコバネカミキリ
ヤマトキモンハナカミキリ
ルリボシカミキリ

奥多摩de昆虫採集in2018 混沌髭白採集

気が付けば7月。

時期進行がすごぶる早いようで、すでにネキの姿がSNS上でも散見されるようになりました。

期末試験も終わり、一息ついたのでソリダが採りたいというRei君を引き連れて奥多摩に乗り込んできました。

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●2018年 7月9日 都内某所

電車とバスに長時間揺られ、登山口に到着。
空は快晴。湿度も高く、虫のいそうな気配がします。

身支度を整えて、いよいよ目的の場所へ。

二人で他愛のない会話をしながら登っていきます。

今回はRei君が時報アプリを活用してくれたお陰で、ペース配分が非常に楽です。

いつものよりゆっくり登っているので、いい感じに体力も温存されています。

しばらくして開けた場所で小休憩。

近くには、いつもルリボシカミキリが大量に付いている立ち枯れがあるのでのぞいてみると・・・

ルリボシ
ルリボシカミキリ  Rosalia (Rosalia) batesi Harold, 1877

やはりいました。

久しぶりに見るとこの目の覚めるような青色は本当に綺麗。

私も水分補給を済ませたところで再出発。

しばらく登るとミズナラの群落に突入。

クリイロシラホシやマツシタトラが居ないかな・・・なんて思いつつ巨木を見て回るもヌル。

そうこうしているうちに、第一の目的地に到着。

ミズナラの部分枯れです。

2年連続であの大物を採集できるのか

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ポイントに到着してわずか2分後のことでした。

突然Rei君から「なんかネキ採れたー」と声が上がりました。

「は!?」

理解が追い付かないまま彼のもとに駆け寄ると、

オダイ
ヒゲジロホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) odai Hayashi, 1951 
(Rei氏撮影)

オダイ!!現る!!

なんと彼の手中にはオダイが握られていました。

飛んできた状況を教えてもらい、私もひたすらに飛来を待ちます。

すると、フワーっと頼りなく細いシルエットが目の前を通過。

白い触角が瞬時に目に入ります。

反射的に網を振りぬきました。










オダイ

オダイ!!!来た!!!

今年も採れた・・・ヒゲジロホソコバネカミキリ

写真を撮っていると、再びRei君が隣で網を振りぬきます。

なんと彼は2匹目を採集していました。

驚いたことに、この後立て続けに3匹目、4匹目飛来。

なんと、複数のオダイの姿を拝むことができました。

今までの苦労は何だったんだ・・・

まるで、オダイのバーゲンセールだ・・・

ようやくオダイの好む環境が分かった気がしました。

満足できたので、次のポイントに向かうことに。

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次はソリダ(オオホソコバネカミキリ)
ご神木へ向かいます。

途中でエゾハルゼミを見つけるなど。
エゾハル
エゾハル
(Rei氏 撮影)

セミも悪くないな・・・

結構な個体数を見ることができました。
メス個体ばかりで、オス個体は樹冠から鳴き声だけ聞こえます。

~~~~~~~~~~

ご神木に付くと、早速カンボウトラカミキリを発見。
カンボウ
カンボウトラカミキリ Rhabdoclytus acutivittis inscriptus (Bates, 1884)
(パケ入りの画像で申し訳ない・・)

ソリダが来る立ち枯れには大抵カンボウ、キヌツヤ、ヤマトキモンハナも来ているイメージがあります。

すると数分後。

・・・・・!!!


竿のギリギリ届く高さにソリダを発見!!

網を伸ばして、ネットインを試みます。

しかし、痛恨のミス。。。

ここで逃げられてしまいました。

結論から言うと何回かチャンスはあったものの、全部ミス。

カンボウトラなら入るのにな?
一応ミヤマクロハナカミキリや、オオヒメハナカミキリを採集。

流石に戦意喪失...

項垂れていると、Rei君に指摘されて自分の周りを飴色の虫が飛び回っていることに気づきました。

鬱陶しいなぁと思っていたら、飛翔物体は吸い込まれるように網へ。

その姿に一瞬息が止まります。










クロサワ
クロサワヘリグロハナカミキリ Eustrangalis anticereductus Hayashi, 1958

「!?」

お、お前!?なんでこんな所にいるんだ!?

こんな所で出会うとは思ってもいませんでした。

というかそもそもこの山塊で記録があったかな・・・

そうこうしているうちに、気温が下がり、ねっとりとした重々しい雲が頭上を覆いはじめました。

天候が崩れ始めたので下山開始。

帰り途中。

タンナサワフタギの群落を見ていると、衰弱部にアシナガバチのようなシルエットが。

フォルモサ!!!!

さっと手を伸ばしたのですが、気配をいち早く察したフォルモサの方がわずかに早く、落ちてしまいました。

「あああああああああっ!!」

血眼になって探すも、ロスト・・・

「オダイ以外のネキに運無さすぎじゃないですか!?」

まあひとまず分かったのは、

1日でネキ3種の同時採集が可能であるということ。

奥多摩歴も5年目ですが、やっとスタートラインに立った感じがしますね。

この後は黙々と下山。

下山しきった後に、ゲリラ豪雨に合うというハプニングがありつつも(笑)無事に帰路へ。

久しぶりの賑やかな採集で、本当に楽しかったです!
Rei君は本当にお疲れ様。

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いよいよ都産ネキも大詰め。都内で記録があり、未採集種で残るは

クロホソコバネカミキリ Necydalis (Necydalisca) harmandi Pic, 1902

オニホソコバネカミキリ  Necydalis (Necydalis) gigantea gigantea Kano, 1933

の2種のみとなりました。
後者はもはや遇産説もあるので、また別の機会に狙うとして、今年中にアルマンは落としておきたいところ・・・



〈今回の成果〉
オオヒメハナカミキリ
カンボウトラカミキリ
クロサワヘリグロハナカミキリ
ヒゲジロホソコバネカミキリ
ミヤマクロハナカミキリ

今回の採集記はRei君のブログでも公開されているので、こちらも是非。
ネキを求めて

奥多摩de昆虫採集in2018 梅雨目前の花掬い

バンボレ登山ぶりの奥多摩です。

今回の狙いはピドニア類。都産未採集のピドニア類を狙います。

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●2018年 5月27日 都内某所

家を始発で出て、それなりの時間に到着。

目星をつけていた場所では、予想通り花が咲いていました。

適当に掬うと早速チャイロヒメハナカミキリがネットイン。

今年初なので確保しました。

その後も見かけた花を掬うと、

チャイロヒメハナカミキリ
フタオビヒメハナカミキリ
ヨコモンヒメハナカミキリ

この三種がかなりの頻度で入ります。
やはりこの時期お決まりの顔ぶれと言ったところでしょうか。

入る虫に変化が無くなったので、少し標高を上げてみることに。

天気はカラッカラの晴天。
・・・すこし宜しくなさそうですね(汗

ひとまず状況がダメなら数でゴリ押せということで、ひたすらに道端のお花を掬って行きます。

すると、網の中に異質な影が・・・

グラフィ
コジマヒゲナガコバネカミキリ

グラフィラじゃん!!!
マジか・・・今年は完全に諦めていたのに・・・

腹部に毛が無いのと斑紋の感じからすると、コジマのようです。

この後、コボトケヒゲナガコバネカミキリの方も採れました。

これは嬉しい。

さらにその後、未採集のホソハナカミキリをゲット。

ホソ
ホソハナカミキリ

ちょっとコイツは同定に自信が無い・・・ハコネではない・・・はず(汗


ここでも先ほど挙げたピドニア三種は良く入る・・・
ナガバヒメハナカミキリセスジヒメハナカミキリも見られました。



ここで少し虫の飛来が止まってしまったので、視点を変えて辺りを散策。

すると、近くに
ヌルデ
ヌルデが生えていました。

葉脈にも食痕がしっかりと入ってました。

・・・これならいるだろ・・・

低い位置に影が見えなかったので、ひとまず全体的に掬います。

すると、網の底にそれらしき影が・・・

ヨツキボシ
ヨツキボシカミキリ

「いた」

入っていました。久しぶりのヨツキボシカミキリです。

最近異常なまでにオニグルミニキモンだけしか採れていなっかったので、新鮮な感じ。

結局この木でもう一匹採れました。
ヨツキボシ


~~~~~~~~~~

そうこうしてるうちに、雲が出てきました。

空模様は一気に曇天へ。

この状況下なら・・・密かに狙ってたあのカミキリも狙えるんじゃないか・・・?

前々から気になっていて、6月に入ったら狙おうかなと思っていたとあるカミキリがいるのですが・・・

例年より早い時期進行ならこの時期に出ててもおかしくないはずなのでは・・・?

兎にも角にもピドニアも再び飛来していると思うので、先程グラフィラやホソハナの入った花へ戻ります。

===============
時間も経ったし、何かしらの種類が再び飛来しているはず。

期待を込めて掬います。

網を手元に引き戻すと、底の方に異質な色彩をもったカミキリの姿が見えました!!

これは・・・まさかなのか・・・?

ゆっくりと網の中から、その虫を探し出します。













クロサワ
クロサワヘリグロハナカミキリ





ああああああっ!クロサワ!!!

採れてしまった・・・予想通り飛来していた・・・

この辺りに記録があるのは知っていたのですが、まさか採れるとまでは思っていませんでした。

カエデノヘリグロよりもこっちが先になったのが少し予想外だったが、よしとしよう!!

この場所で粘って、時間がきたら引き上げることにします。

クロサワが入ってから数分後、アオバセセリが飛来したので採集。

アオバセセリ
アオバセセリ

欠けが残念・・・しかしこの色は本当に綺麗ですね。

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この後もピドニア類は

セスジ、チャイロ、ナガバ、フタオビ、ヨコモン

のオンパレードなのですが、そんな中少し違うものが、

キベリ
キベリクロヒメハナカミキリ

キベリクロヒメ!!!都産は持ってないのでこれは嬉しいですね。

いつ見てもこの赤いエリマキはオシャレです。

ここでタイムアップ。

今回もなかなか濃い採集でした。

また機会があれば勉強の息抜き採集に行こうと思います笑

〈今回の成果〉 ※お初種は青

クロサワヘリグロハナカミキリ
ホソハナカミキリ


キベリクロヒメハナカミキリ
コジマヒゲナガコバネカミキリ
コボトケヒゲナガコバネカミキリ
セスジヒメハナカミキリ
チャイロヒメハナカミキリ
トゲヒゲトラカミキリ
ナガバヒメハナカミキリ
フタオビヒメハナカミキリ
ヨコモンヒメハナカミキリ
ヨツキボシカミキリ

姫を探して

今日は試験最終日でした。

Twitter上にはキマルや,
少し前にはオキネキが流れてきたりと、非常に心の健康に良くない季節です笑

さてそんな今日この頃なのですが、
何年も前から気になっていた種類がいたので散策してきました。

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・2018年 5月18日 某所

試験終了後すぐに学校を飛び出て、午後過ぎに現地到着。
適当に目星を付けた辺りを歩くことにします。

藪漕ぎしながらひたすら歩いていると、少し開けた場所に。

たしか論文で事前に確認していた生息環境が似たような感じだったなぁ・・・

なんて思いつつ周りに視線を向けると、

ようやく”姫”のホストを発見。

IMG_1198_convert_20180518201904.jpg
IMG_1201_convert_20180518201935.jpg

オトコヨモギというやつですね。

まったくついてるイメージが湧かなかったものの、ひとまずルッキング。








「あれ?奥の枯れ葉に何か付いてるな・・・」







IMG_1204_convert_20180518202031.jpg
ヒメビロウドカミキリ

んんんんんんんんんん!?

採れちゃったぞ・・・


そうこれこそ狙っていた姫こと”ヒメ”ビロウドカミキリ

オトコヨモギに依存する種類で数も少ないです。

下見くらいのつもりだったのですが、姿を拝む事ができました。。。感謝感謝。

短時間でしたがすごく満たされた採集でした。

希少なこの種の生息地が、開発されないことを切に願います・・・
プロフィール

siaymito

Author:siaymito
昆虫大好きな、とある理系高校の高3です。カミキリムシを中心に色々な昆虫の事を写真と一緒に書いていきたいです。"東京都だけでカミキリ250種"を目標にしています。有名産地…?知るか!?東京で十分だ!!


≪現在の目標≫
ネキ(一部達成)、コブ(一部達成)、オオアオカミキリ、珍種ゴマフ三兄弟(一部達成)、パキピド

≪達成≫
オオトラカミキリ
ニシキキンカメムシ
ヨコヤマヒゲナガカミキリ
ヒラヤマコブハナカミキリ
トガリバホソコバネカミキリ(フォルモサ)
オオホソコバネカミキリ(ソリダ)
ヒゲジロホソコバネカミキリ(オダイ)
クロホソコバネカミキリ(アルマン)
オオチャイロハナムグリ
ミヤマカミキリ
ヨツボシシロオビゴマフカミキリ
フジコブヤハズカミキリ
コブヤハズカミキリ

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